▼リラックスポーズ

自然体ともいいます。最初にステージに登場した時にとるポーズで、名前こそリラックスですが、実際には全身に力が入っています。

(1)の正面向きからスタートして、その場で一回転して、最後は再び正面向きに戻ります。

司会者の「ターンライト」という声の元、右回りに4分の1回転して(2)の横向きのポーズへと移ります。ここで数秒間停止し、再び司会者の「ターンライト」という声で、(3)の後ろ向きポーズへ移ります。

同じく数秒間停止し、再び「ターンライト」という声で(4)の横向きポーズへと移り、最後は再び(1)の正面向きに戻ります。


(1)フロントリラックス
Front relax pose.岩尾佳毅(兵庫)


(2)サイドリラックス(左)
Side relax pose(left).


(3)リアリラックス
Rear relax pose.


(4)サイドリラックス(右)
Side relax pose(right).

▼規定ポーズ

リラックスポーズの後、規定ポーズの審査となります。

規定ポーズはボディビル団体によって少し違いがあり、JBBF(日本ボディビル連盟)は(1)から(7)までの7ポーズですが、NBBF(日本ボディビルディング連盟)は、それに(8)のモスト・マスキュラーが加わります。


(1)フロント ダブルバイセップス
Front double biceps pose.村重典昭(山口)


バイセップスとは上腕二頭筋を意味します。両腕を曲げた状態で上腕二頭筋を見せ、さらにその体勢を前から見せるということでこの名になっています。

両腕を上げていることから逆三角形の体型や腹筋、身体全体のバランスなどを全て見ることが出来ます。

昔から、力強さや筋肉の大きさを象徴する代表的なポーズとして広く普及してきたポーズです。


(2)フロント ラットスプレッド
Front lat spread pose.村重典昭(山口)


ラットは背中の筋肉を意味し、スプレッドは広げるという意味ですから、背中の筋肉を広げたポーズという意味になります。

脇の下に見える筋肉は広背筋で、これは背中の筋肉であり、逆三角形の体型を形作っている筋肉です。背中の筋肉を大きく左右に広げて、背中の横幅を強調するポーズです。


(3)サイドチェスト
Side chest pose.片川淳(山口)


サイドは横、チェストは胸で、胸を強調したところを横から見るという意味のポーズです。
胸の厚みを始めとして、腕の太さや背中や脚など、主に横から身体の厚みを見る他、肩の大きさも強調します。


(4)バック ダブルバイセップス
Back double biceps pose.岩尾佳毅(兵庫)


ダブルバイセップスのポーズを後ろから見たもので、正面でのダブルバイセップスよりも身体をやや後ろに反(そ)らします。広背筋と脚を見られます。

背中を左右から縮めるような体勢となり、背中の筋肉のカット(筋肉のライン)が浮き彫りになります。密集された筋肉群の山が現れます。逆三角形の体型が強調されるポーズです。


(5)バック ラットスプレッド
Back lat spread pose.村重典昭(山口)


ラットスプレッドを後ろから見せるポーズです。バック・ダブルバイセップスが背中の筋肉群のカットを見せることに対して、このバック・ラットスプレッドは背中を左右に広げることによって、背中の広さを強調します。

バックダブルバイセップスと同様、逆三角形の体型が強調されるポーズです。


(6)サイド トライセップス
Side triceps pose.片川淳(山口)


トライセップスは上腕三頭筋を意味します。腕を横から見せて、上腕三頭筋を強調するポーズです。
横向きの体勢ということで、腕の太さ以外にも、胸の厚みや脚の厚みなど、身体の凹凸(おうとつ)が見られるポーズです。


(7)アブドミナル アンド サイ
Abdominals & thighs.村重典昭(山口)


アブドミナルは腹筋、サイは脚を意味し、腹筋と脚を強調するポーズです。
腹筋はどれだけ脂肪が少なく絞ってあるかという面が見られますが、脚の方は太さとカットと、両方が審査の対象として見られます。


(8)モスト マスキュラー
Most Muscular Pose.河村秀美(広島)


身体をやや前傾にして、首の横の僧帽筋や肩の大きさ、腕の太さを強調するポーズです。最も力強いという意味があります。
JBBF(日本ボディビル連盟)の大会では、基本ポーズには含まれていませんので、フリーポーズの時だけ見ることが出来ます。
NBBF(日本ボディビルディング連盟)の大会では、基本ポーズの最後に行われます。

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